なーなの育ての親は26歳【後編】
2022/09/07 在籍女性のコラム by.なーな
こんにちは、なーなです。
匿名掲示板って誰のためにあるんだろうね、全く。きっとどこの店のもあるんだろうけど。ちなみになーな、もう見ることはありません。
さて、後編スタート。
イメージ戦略
今更ながら思うわけだが、きっとわたしに関する書き込みを見て一番に怒っていたのはYくんだったように思う。わたしはそんなYくんの気迫に負けた。
「目一杯、入れられるもんなら入れてみたらいいよ」と返事をしたのだった。
「良かった。」
そう言ってYくんは1枚のメモ書きをわたしに差し出した。
そこにはわたしの個性や特徴、売り出すにあたって強みにできる部分、維持するべき箇所やイメージ戦略のために避けてほしいこと、等がこれでもかというくらい書き込まれていた。
その中にはわたしが今でも守っていることがいくつかある。
そのなかのひとつを紹介しよう。
【手っ取り早くやれそう、というイメージにつながる要素は排除】
先日の記事(コチラ)にある、写メ日記でお客様を選ぶ、という話につながるのだが、Yくんはわたしを[一緒にいて癒される、上品で知的な女性]として売り出そうとしていた。
…実際その通りかはわかりません。笑
まぁイメージ戦略みたいなものですので悪しからず。
これはあくまで例えばの話なんだけど、過激な写真や文章の写メ日記をあげたらお気に入り数やアクセス数は増えるかもしれない。いや、増えると思う。
しかし、すぐ見せる=簡単にやれそうというイメージが植え付けられるリスクもあるんじゃないかと。
というかね、ぶっちゃけ過激な写真で集客につながるかと聞かれるとなーな的にも「NO」です。(※念のため書いておくと、あくまで「なーなの売り方には合わない」という話であって、今現在そういう売り出し方をしてる方をおとしめる意図はないです。悪しからず。)
お客様が喜ぶこととは
これに関しては自分についてくれているリピーター様がどう思うか、というのもあるとわたしは考えてて。
例えば、自分がすごく気に入って通ってる女の子がいたとする。その子の日記も結構チェックしてたとする。限定日記で乳首を載せてたとする。
……どう思う?ということですよ。
自分のリピーターさん達の顔を思い浮かべた時、彼らはどんな反応をするだろうか。きっと付き合いが長ければ長いほどなんとなく想像がつくよね。
もしかしたら喜ぶかもしれない。
もしかしたら嫉妬するかもしれない。
なーなは当時、何人かの方に直接聞きました。
中でも印象的だったのが、「見せたらどう思うか…うーん………」って頭を抱えたリピーターさん。
彼を見て、わたしは応援してくださるお客様の心情も大事にしなきゃなぁと思いました。まぁ上品で知的なイメージで売り出している女性、というのが大きかったんでしょうね。
自分についてくださってるお客様はどんな方々なのか。
そしてどんなお客様をこれから増やしていきたいのか。
やみくもに増やしても続かなければ結局苦しくなってしまうから、きちんとプランニングしていくほうが多少時間がかかったとしても結果的に近道、ということなんでしょう。
Yくんが手渡した紙には他にも
【できる限り事前予約で埋めるため、出勤予定は計画的に】
【真面目さは大きな武器。真面目に出勤してる女の子を応援したいタイプのお客様は、文字通り真面目に通ってくれるはず】
などなど、本当にたくさんのことが書かれていた。
ちなみにこの紙、今でも大事にとっておいてあったりする。
企業秘密というと仰々しいが、わたしのノウハウみたいなものなのだ。
僕がいなくても頑張るんですよ
さて、そんなYくんと二人三脚でやっていこうと決めた矢先。
「なーなさん、ごめん。僕、辞めることになったんだ。」
新しいパネル撮影の帰り道。
Yくんの運転する送迎車で聞かされた。彼が店長になってから半年が経つ頃だった。
「少し前から自分の中で決めてたことではあるんですけどね」
「だから、僕が居なくても頑張るんですよ」
これは僕からの置き土産です、と言って彼は1枚の紙をこちらに差し出した。
そこには[ミスヘブン総選挙2019]と書かれていた。
…このようにYくんはわたしを売り出すためにたくさんのことを考えてくれていた。
できる限り、わたしにいいお客様がつくように。
できる限り、わたしが楽しく仕事をできるように。
できる限り、わたしがお仕事を続けられるように。
そもそも、なにもわたしに限ったことではない。
わたしが特別なわけではないのだ。きっとひとつのお店の中にもいろんなタイプの管理者がいるだろう。
それは良いも悪いも含めて。Yくんのやり方にわたしがはまった、わたしがYくんにとって扱い易かった、ということなんだろう。
その証拠に、彼がお店を辞めた後。次に就いた管理者から、なーなは完全に放置されることになる。笑
干されてもいないけれど、サポートもされない。そんな感じ。
自分でお客様を取れてるんだからお店はサポートしなくてもいいよね、というタイプの管理者に当たったというだけの話っちゃそういう話なんだろうけど。
…それもどうなん?振り幅がすごすぎない??
カムバック、Yくん!!と当時のわたしは何度も思った。
Yくん、わたし大事にされてるよ!
今居るお店でわたしはとても大事にされているように思う。思う、というか大事にしてもらえてるよ、と胸を張って言える自信がある。
もちろん、所長さんをはじめとするスタッフの皆様には感謝の気持ちでいっぱいだ。
そして、
「なーなさんがどこへ行っても大事にしてもらえるように」と気を揉んでいた彼に、何かの形で伝われば良いなと思う。
……嫁に行く娘を見守る父親みたいよね(*´-`)