軟性下疳(なんせいげかん)
- 病気の概要
- ・性器にコブができる病気です
コブのサイズは豆粒大です。
コブ自体は痛みはありませんが、潰れた時に痛みが出て、その後潰瘍になります。
・国内でなく海外で感染することが多いです
日本国内では、軟性下疳の患者数は極めて少なくなっています。
ただ、東南アジア、南米、アフリカなどのいわゆる発展途上国の場合は、まだまだ感染率が高いと言われています。
そのため、海外旅行で性行為をした場合や、そのような人と性行為をした場合に感染する確率があります。
・エイズ(HIV)との関連が深い病気です。
軟性下疳にかかるとエイズに感染しやすくなります。
軟性下疳自体も怖いですが、エイズを誘発するということが一番怖いと言われています。 - 感染経路・原因
- 性行為全般が感染の原因となります。
軟性下疳を引き起こすのは「軟性下疳菌」というウィルスです。
このウィルスは、症状が出ている場所に接触することで感染します。
(逆にいうと、感染者と接触しても、症状が出ていない場所を触ったのなら、感染することはほぼありません) - 病気の症状
軟性下疳は、男女ともに共通の症状が出ます。
どちらも性器にコブができるので、男性であれば亀頭やカリの周辺、女性であれば外陰部などにできます。コブのサイズは豆粒大です。
硬さは柔らかくなっており、割とすぐに潰れます。潰れた後は潰瘍(ただれ)になり、特に触った時に激痛が走ります。
また、太ももの付け根のリンパ節が腫れて痛むという症状も併発します。・口腔への感染
軟性下疳は性器だけではなく、口の中にできることもあります。
この場合も同様に小さなコブができ、これが潰瘍になります。- 対処法・検査・治療
- 自宅検査キットなどでは、軟性下疳の検査はできません。
そのため、症状が出たら病院に行く必要があります。
・検査のタイミング
他の性病同様、症状が出るまでは検査は不可能です。
症状が出るまでの時間は短く、2日から1週間程度となっています。
この時期を過ぎても症状が出なかった場合は、検査をしなくても発症していないと確認できます。
感染したかどうかが早くわかるという点では、他の性病よりも安心だと言えます。 - 当社での対策
- 軟性下疳の救いは「感染したかどうかがすぐにわかる」ということです。
つまり、検査によって予防(あるいは軽い段階で抑える)ということが一番やりやすい性病の一つです。
そのため、定期検査や臨時の検査で症状を抑えることが十分に可能であり、こうした検査をしっかり行っている当社であれば、軟性下疳についてはほぼ完全に安心していただけます。
また、上にも書いた通り日本での感染例はほとんどないため、その点でも安心だと言えます。
ただ、海外旅行をした後には感染している可能性が高いので、海外旅行の帰りにはしばらく様子を見てください。
(海外でそのような危険な行動をされた場合に限りますが)