伝染性単核球症(キス病)
- 病気の概要
- ・キスや回し飲みによる感染が多い病気です
伝染性単核球症はアメリカでは「キス病」と呼ばれています。
キスや回し飲みなど、口を通しての感染が多いからです。
他の性病でもディープキスによって感染するものはありますが、軽いキスでも感染する性病は、伝染性単核球症以外にはあまりないと言えます。
・日本人はほとんどが感染しています
アメリカで「キス病」という名前がついているくらいなので、アメリカで流行っているイメージがあります。
しかし、実は感染率は日本の方が断然高いのです。
ただ、日本人は乳幼児期に70%の人々が感染しています。
そのため抗体ができているので、成人になってから感染しても安心なのです。
逆に幼児期に20%程度しか感染していないアメリカ人は、大人になった後感染して症状が出ることが多いのです。
なので、アメリカで特に「キス病」という名前がついています。
(幼児期によくキスしているアメリカ人の方が抗体が弱いというのは、大きな謎の一つです。民族的な遺伝かも知れません) - 感染経路・原因
- 伝染性単核球症の原因は「EBウィルス」という細菌です。
このウィルスは唾液の中に生息しているので、唾液を伴うキス(ディープキスなど)をした時に特に感染します。
回し飲みやスプーンの共有などでも唾液を伴うと感染します。
感染しても2割近くの人が症状が出ない状態なので、そのように「潜伏状態の人」からウィルスをもらっている可能性もあります。 - 病気の症状
症状は男女ともに共通しています。
具体的には下のような症状が出ます。・のどの痛み
・湿疹の発生
・倦怠感(だるさ)
・発熱(38度以上の高熱)
・内臓の肥大
・リンパ節(首など)の腫れ基本的に感染しても、少し症状が出た後自然に治る、ということがほとんどです。
自然治癒するまでには、大体1ヶ月から1ヶ月半程度かかります。
しかし、まれに半年以上症状が続くこともあるので注意が必要です。- 対処法・検査・治療
- 伝染性単核球症の検査は自宅用検査キット等ではできません。
なので、症状を感じたら病院で検査をする必要があります。
・検査のタイミング
感染してから4週間から6週間程度後です。
この時期を過ぎてもEBウィルスが発見されなければ大丈夫です。 - 当社での対策
- 伝染性単核球症は上のように、日本人であれば重症化はしにくい病気です。
そのため、他のエイズなどの性病のように、人生に影響を与えるほどの深刻さはないので、その点では安心といえます。
ただ、普通のキスでも感染するというくらい、かかりやすいのも事実です。
かかりやすさではあらゆる性病の中でもトップと言っていいレベルなので、その点は注意が必要です。
症状が出るタイミングは比較的早いので、感染したかどうかを早めに検査で確認することができます。
そのため、当社の定期検査や臨時検査が大きな効力を発揮します。
こうした検査については当社は他社よりもはるかに高いレベルでサポートさせていただいていますので、その点はご安心いただけたらと思います。